Redmineでは、デザイン変更がしやすいように、class属性が適宜設定されています。これらのclass属性を利用することにより、テーマやプラグインによるデザイン変更が簡単になっています。
本ページでは、どのようなclass属性が付与されているかを説明します。なお、確認はRedmine 2.5.2 にて行っています。(Redmineでは、バージョンアップの際にclass名の変更なども行われることが多々ありますので、ご注意ください)
デザイン変更方法自体は、下記をご参照ください。
body要素に付与されるもの
body要素には、ページ全体を表す情報として、下記のようなclass名が付与されています。
class名 | 内容 | 例 |
---|---|---|
controller-{コントローラ名} | Railsでのコントローラ名。アクション名との組わせによって画面の識別が可能。 | controller-issues |
action-{アクション名} | Railsでのアクション名。コントローラ名との組わせによって画面の識別が可能。 | action-index |
project-{プロジェクト名} | Redmine上のプロジェクトの識別子。チケットの表示のように、プロジェクト別にURLが変わらないようなものでも、このclass名を判定することにより、どのプロジェクトの情報なのか判定できる。 | project-testpj |
たとえば、test1プロジェクトのトップページでは、
<body class="project-test1 controller-projects action-show">
といったclass名が付与されることになります。
チケット一覧の各行に付与されるもの
チケット一覧の各行には、チケットのステータスや優先度などに応じて、下記のようなclass名が付与されています。
class名 | 内容 | 例 |
---|---|---|
issue | チケットであることを表す。 | issue |
tracker-{トラッカーID} |
そのチケットのトラッカーIDが付与される。 トラッカーIDは、「管理」→「トラッカー」で各トラッカーのURLから識別可能。(trackes/{ID}といったURLになっている) |
tracker-1 |
status-{ステータスID} |
そのチケットのステータスIDが付与される。 ステータスIDは、「管理」→「チケットのステータス」で各ステータスのURLから識別可能。(ssue_statuses/{ID}といったURLになっている) |
status-1 |
priority-{優先度ID} |
そのチケットの優先度IDが付与される。 優先度ID(※優先度は単なる列挙項目であり、実際は列挙項目毎のIDとなっている)は、「管理」→「列挙項目」の「チケットの優先度」のURLから識別可能。(enumerations/{ID}といったURLになっている) ※Readmine2.1から使用されるIDが変わっている(以前は、優先度の並び順で数値が決まっていた) |
priority-3 |
priority-{優先度種別} |
そのチケットの優先度種別が付与される。 チケットの優先度としてデフォルト値が設定されているものが"default"、一番低いものが"lowest"、高いものが"highest"となり、それ以外は、high/low{2からの通番}となる。 下記は優先度の例とそれに対応するclass名。 ・低い → priority-lowest ・低め → priority-low2 ・通常(デフォルト) → priority-default ・高め → priority-high3 ・急いで → priority-high2 ・今すぐ → priority-highest |
priority-lowest priority-low2 priority-default priority-high2 priority-highest |
created-by-me | 自分が作ったチケットの場合に付与。 | created-by-me |
assigned-to-me | 自分が担当となっているチケットの場合に付与。 | assigned-to-me |
closed | 終了状態のチケット。 | closed |
private | プライベートのチケット。 | private |
上記のように、チケットの各種情報がclass名から判別できるため、カスタマイズが簡単です。
また、デフォルトで用意されているテーマの「Alternate」では、下記のようにステータスや優先度に応じて強調表示してくれます。
とりあえず主要なものだけあげましたが、他にもいろいろclass/id属性が振られているので、ブラウザの開発ツール(Firebug、Developer Toolなど)などで確認してみると良いかと思います。
デザイン変更で、あなた好みのRedmineにしてみてください!