Redmineにおけるチケットの単位について

(この記事は Redmine Advent Calendar 2018 - Adventar の7日目の記事です。)

Redmineを運用していると「チケットをどういう単位で切るか」というところに悩む人も多いのではと思います。

何が適しているかは、Redmineの使い方や、そのプロジェクトのフローなどによって異なってくるので、これが正解だ!というものは無いのですが、目安の一つとして「同時に複数人が担当者になってしまわないようにチケットを分ける」といった方法があります。

同時に複数人が担当になってしまうようなチケットの切り方だと、

  • そのチケットを誰が担当しているのかが曖昧になり、結果、放置されてしまう
  • 複数の人の作業状況を加味しなければならないので、ステータスや進捗が設定しづらくなる

といったことがおこり、結果的にチケットから状況がわかりずらくなります。

これを避けるためにも、同時に複数人が担当者とならないような形でチケットを切っていくと良いと思います。

例1:一つのチケットを同時に複数人で担当するような場合

例として、クライアントサイドとサーバサイドを別々の担当者で製造する場合を考えて見ます。

この場合、1機能ということでクライアントとサーバまとめて1チケットにしてしまうと、1チケットを同時に複数人が担当することとなり、先ほど述べたような問題がおこりかねません。

こういったときには、クライアントとサーバで別々のチケットとするのが良いでしょう。また、それぞれのチケットが一つの機能であることをわかりやすくするため、親子チケットにするとわかりやすいと思います。

  • 機能
    • 製造: サーバサイド
    • 製造: クライアントサイト

Redmineの親子チケットは、使い方さえ間違えなければ、とても強力な仕組みだと思います。

例2:一つのチケットがステータスによって別々の担当者となる場合

作業とレビューを1つのチケットで行う場合、ステータスによって担当者が切り替わっていくと思いますが、同時に複数人が担当になるわけではないので、こういった場合は1チケットで十分です。

あくまで、同時に複数人が担当者になる(=同時に作業をする)場合のみ、別チケットにすれば十分となります。

ただ、担当者の切り替え忘れには注意が必要です。View customizeを使えば、ステータスに応じて担当者を自動設定することも可能なので、それでカバーするのも良いと思います。(View customizeでの設定方法は、また別の記事で)

終わりに

この考えに基づくようになってから、チケットの構成で悩むことは少なくなりました。チケットの構成に悩む方のヒントになればと思います。

なお、途中でチケットの構成変えたくなったら、そこで変えればよいので、最初にきっちり決めなくても良いと思っています。最初からうまくいくかどうかなんて、いくら時間かけて考えてもわかりません。まずは試してみて、やりづらいと思ったら、変えていくといったことをお勧めします。(自分のチームでも何度も変えていきました)