IRCbot Console の1.7を公開しました。2年10か月ぶりの更新です。
変更内容
今回のバージョンでは、下記のような変更を行っています。
- 周期スクリプト実行、メッセージ受信スクリプト実行 の設定を変更した後に、新しいスクリプトを追加すると、変更した箇所が置き換わってしまう問題に対処しました。 (大昔にpull requestをもらっていたのに、そのままにしてしまっていました。申し訳ありません…)
- チャンネル設定画面にてスクリプトの表示レイアウトが崩れないように調整しました。(スクリプトが長くなると、ブラウザによっては崩れて表示されるといった問題がありました)
- スクリプトをシンタックスハイライトで表示するようにしました。
- スクリプトを削除する際に、確認ダイアログを出すようにしました。
- テスト実行のプロンプトで、IEだと
undefined
と入力された状態で表示されてしまう問題を修正しました。
そもそもIRCbot Consoleって何?
IRCbot Consoleは、ブラウザから操作できる多機能なIRCボットです。
下記のような機能を持っています。
- 各種設定を全てブラウザ上から操作可能
- RSSの新着エントリをIRCにメッセージとして送信
- 一定周期や決まった時間にIRCにメッセージを送信
- IRC上の発言に対してメッセージを返信
JavaScript(Rhino)でスクリプトが書けるので、さまざまなWEBサービスと組み合わせてメッセージを送信可能 - HTTPリクエストを受け付けて、IRCにメッセージを送信
- ログを収集し、ブラウザ上で参照可能
今だとチャットとしてSlackなどを使っている人が多いと思いますが、セキュリティなどの観点からイントラネット内で閉じた形でチャットをやりたい場合には、まだIRCという選択肢もあるのかなと思っています。
ちなみにSlackクローン(Mattermostとか)をイントラ内に立てて使うのも良いかなと思っていますが、まだ踏み出せてません(ゆくゆくは置き換えられたらなーと思ってますが、まだ情報が少ないように感じているので)
IRCbot Console を試したい場合
VagrantでのIRCbot Consoleと、IRCサーバ(ngIRCd)が入ったboxイメージを先ほど公開したので、Vagrantが入っていれば、下記のコマンドですぐ環境を作成できます。
vagrant init onozaty/ircbot-console vagrant up